信条
Alt-artsは主に映画作家を中心とする創作者の組織であり、その構成員は、芸術作品が作者の「美学的」観点の具現であるだけでなく、「美」「真」「善」の根源であるより高い世界から人類に与えられた何物かでもあるとも考えています。このような伝統的な芸術観はこの数十年間閑却されていましたが、それは一方でマス・メディアによる芸術の卑俗化、また他方では「ポスト・モダニズム」なる新手の唯美主義のせいでもありました。
今こそ、芸術の本質とその人類の生活における役割を思い出すべき時です。
映画は、もしも人間がこの世界に留まりつつも高次の現実に触れた瞬間を捉えるならば、他のどの芸術メディアよりも迫真的に人間の生のイメージを提示し得るのです。
"ALT"という言葉には二つの意味が込められています。一つは「オールタナティヴ」であり、もう一つはドイツ語におけるように「古い」です。私達は映画や他の芸術における「実験」は探求していません。そうではなく、娯楽大作や余りに子供っぽい自主映画には飽きたらない観客に「オールタナティヴ（別の選択）」を提示します。映画は多くの人々が考えるよりももっと真実に近づくことができるのです。
芸術作品は常に、それを必要とする人々に到達するまでに困難を経験します。何故なら両者の間には、まだ無名の作家や作品に対する偏見や、批評家の美学的、政治的或いは宗教的な偏向といった障害がつきまとうからです。
私達はそうした障害のない自由な空間として、ここを訪れる人々に私達のオリジナルな作品の情報を提供し、場合によってはそれらを配給するため、このサイトを開設しました。